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-2012.3.16-
さて、それでは何故「オカズやオブリガードになると途端にリズムがガタガタになるのか?」について、私の見解を書いてみたいと思います。
まず、多くの人はある曲を練習する時、「曲の最初から流れに沿って」演奏してみる、といった感じに行なっていると思います。
そうすると必然的に「曲の最初の部分」は他の部分に比べて回数的に多く弾く事になりますので、練習量が多くなり、良く慣れて来ますので演奏に余裕が出てくるはずです。
ところが、フィルインやオカズを用いる場所というのは、曲全体からみると限られた場所にしか存在しません(しかも、多くの場合、曲の最初の方ではない)ので練習量はおのずと少なくなってきます。しかもそのフレーズの多くは、通常演奏しているパターンに比べると、高度なテクニックを要求してくる事が多くあります。
すると、心理的に以下の様な事象が発生します。
Ⅰ.問題としているフレーズは通常のパターンと比べて難易度が高く、しかも練習量が不足しているので、気持ち的な余裕がなくなる。
Ⅱ.精神的に余裕がないとイザその部分に差し掛かった時、「早くそのフレーズを処理してしまいたい」という潜在的かつ無意識な感情が発生する。
Ⅲ.「早く」理してしまいたいという欲求が演奏の「走る」という行為につながってしまう。
Ⅳ.しかもそのフレーズはリズム的にも音色的にも丁寧に処理しきれない部分でもあるので、本人の意思と反して「リズムのよれ」「音色の汚さ」という現象も発生しがちである。
以上の原因により、オカズやオブリガード時に特に、リズムや音色が雑になってしまう、と考えられます。
次回の日記は「ではオカズやオブリガードでリズムや音色が雑にならない様にする為には?」について書いてみたいと思います♪
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